1954-02-13 第19回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号
ましてや町の中にはわれわれ労働者が十三分に希望を持つて働けるような文化がありませんから、そういう意味で労働者、国民一般ますます頽廃化して行く、そうして政治は政治で疑獄をたくさん起しておる、こういう中では日本はまさに危機だと思うのであります。
ましてや町の中にはわれわれ労働者が十三分に希望を持つて働けるような文化がありませんから、そういう意味で労働者、国民一般ますます頽廃化して行く、そうして政治は政治で疑獄をたくさん起しておる、こういう中では日本はまさに危機だと思うのであります。
この頽廃化は、資材消費実績指数を見れば一目瞭然となると存じます。十五年以降の鋼材使用量の著減と、それに加えまして爆藥使用量の漸増の鋭角的な対坑関係を注目して見ますれば、ここに機械化の退歩と、惜しみない労働力の濫費の日本炭鉱資本の眞髄が判然としてくると存じます。数字をあげて申し上げれば、昭和六年に労務者一人当りの月間出炭量は一五・一トンであります。